建設業許可⑭回目は、『造園工事』・『さく井工事』の2業種の説明です。
(1)造園工事(造園工事業)に該当するのは、
整地、樹木の植栽、景石の据付け等により庭園、公園、緑地等の苑地を築造し、道路、建築物の屋上等を緑化し、又は植生を復元する工事のことで、具体的には、植栽工事、地被工事、景石工事、地ごしらえ工事、公園設備工事、広場工事、園路工事、水景工事、屋上等緑化工事、緑地育成工事などが該当します。わかりずらい工事がおおいので下記に簡単に説明しておきます。
・地被工事…地被とは、地面を覆う植物のことで、芝生やコケ類などを庭等に施す工事のこと。
・景石工事…景石(ケイセキ)とは、日本庭園などで風致を添えるためにところどころに置かれている石のことで、この景石を据付ける工事のこと。
・地ごしらえ工事…木の伐出後に残った幹・枝、仮払われた低木・雑草などを整理して、植栽工事を行いやすくするための工事。
・園路工事…公園内等の遊歩道・緑道等を建設する工事のこと。
・水景工事…噴水・人工滝・ビオトープ・ミストなどの水景施設を設計・設置・保守する工事のこと。
その他「植栽工事」等の説明は『建設業許可事務ガイドライン』に記載されていますので参考にして下さい。
『造園工事』は、他工事との境界について特に気にするものはありません。
(2)さく井(サクセイ)工事(さく井工事業)に該当するのは、
さく井機械等を用いてさく孔、さく井を行う工事又はこれらの工事に伴う揚水設備設置等を行う工事のことで、具体的には、さく井工事、観測井工事、還元井工事、温泉掘削工事、井戸築造工事、さく孔工事、石油掘削工事、天然ガス掘削工事、揚水設備工事などが該当します。
これらの工事をイメージするには…、さく井とは何ぞや?を説明した方が良いでしょう。さく井とは、水井戸や石油井を掘削をすることで、さく井には、衝撃式掘削と回転式掘削があります、つまり、機械を使って地面に穴を掘っていく工事をイメージするとわかりやすいと思います。
『さく井工事』も他工事との境界で問題になることはありません。
ブレイクタイム!
本日は、上記『造園工事』に関するプラス知識でーす! 皆さんが造園といって頭に、真っ先思い浮かぶ剪定・枝打ちなどを行う作業は『造園工事』ではありません、造園工事は読んで字のごとく「園を造る工事」のことをいうのです、ご注意を!