「行政書士・まさ🤗」と考える「建設業許可⑫とび・土工・コンクリート工事(とび・土工工事業)」
行政書士 まさ行政書士 まさ

おはようございます、「戸田市の行政書士・まさ」です!もう土曜日ですか…、1週間早いですね。もうオリンピックまで1ヶ月を切りました、お国が言う「安心・安全」なオリンピックが開催せれ、無事終わることができればと思っています、皆さんもできることは協力していきましょう、自分のためでもありますよ!
本日のブログは、建設業許可の「とび・土工・コンクリート工事(とび・土工工事業)」です、前にもお話しましたがここには「解体工事業」が入っていたようにかなり幅広い工事が存在する業種です、少しボリュームがありますが頑張ってきましょう(*^▽^*)!

1.「とび・土工・コンクリート工事(とび・土工工事業)」とはどんな工事があるの?
幅広い「とび・土工・コンクリート工事」ですが、実際には下記の5種類の工事になります。

(1)足場の組立て、機械器具・建設資材等の重量物の運搬配置、鉄骨等の組立てを行う工事
具体的には、とび工事、ひき工事、足場等仮設工事、重量物の揚重運搬工事、鉄骨組立て工事、コンクリートブロック備え付け工事などがあります。

少しわかりずらい工事は、簡単にですが説明をしておきますね!
・ひき工事…建物を壊さずに別の場所に移動する工事
・重量物の揚重運搬配置工事…工事現場では「荷揚げ屋さん」と呼ばれているみたいです、重量物の搬出入・移動をする工事

(2)くい打ち、くい抜き及び場所打ちぐいを行う工事
具体的には、くい工事、くい打ち工事、くい抜き工事、場所打ちぐい工事などがあります。

くい工事とは、 地盤が軟弱な場合に建物の荷重を地盤が支持できるようにを打ち込む工事のことを行います。皆さんも街中を歩いていると、時々大規模な土木工事に遭遇しませんか?そのとき、非常に大きな棒のようなものが高いところまで伸びた機械を目にすることがあると思います、この機械をつかって地中にくいを打ち込む工事のことです。
くい抜き工事は、軟弱な地盤が建物を支持できるように打ち込んだを引き抜く工事のことです、解体後に土地を更地に戻す場合、或いは新たに建物を建てる場合などの基礎工事として行われます。
場所打ちぐいとは、建設・工事現場において、所定の場所を掘削して、そのなかに鉄筋を入れてからコンクリートを流し込む工事です、既製杭に比べて施工期間が長くなりますが強度は増します。

(3)土砂など掘削、盛り上げ、締め固めなどを行う工事
具体的には、土工事、掘削工事、根切り工事、発破工事、盛土工事などがあります。

・土工事…建設工事における土を対象とした作業の総称です、掘削、積み込み、 運搬、盛り土、埋戻し、締固め、法面(のりめん)保護工および土止め工事などが含まれます。
・掘削工事…地表面より下の構造をつくるためにを掘って別の場所に搬出する工事です。 掘削工事が行わなければ地下の階層や基礎躯体など地面より下にあるものをつくれないので、建築で掘削工事は必要不可欠ともいわれる工事です
・値切り工事…建物の基礎をつくるため、地面を掘削する工程のことです、根切り工事には次のの3種類があります。
つぼ掘り( 柱などの独立基礎の部分だけを掘削)、布掘り( 布基礎のフーチングの下を帯状に掘削)、総掘り( ベタ基礎の底板の下を全体的に掘削)
・盛土工事…低い地盤や斜面に土砂を盛り上げて高くして平坦な地表を作る、または周囲より高くする造成工事のことです。

(4)コンクリートによって工作物を作る工事
具体的には、コンクリート工事、コンクリート打設工事、コンクリート圧送工事、プレストレストコンクリート工事などがあります。

・コンクリート工事…鉄筋コンクリート造りの建築物の柱や壁、梁をつくる工事のことです、生のコンクリートを現場で型枠に流し込んで固める作業を行います。
・コンクリート打設工事…「コンクリ打ち」と呼ばれもので、建築の基礎となるコンクリートを枠の中に流し込む工事のことです。
・コンクリート圧送工事…生コンクリートをコンクリートポンプ車で、油圧により型枠内に打ち込む工事のことです。
・プレストレストコンクリート工事…プレストレストコンクリート(略称PC)を使った工事のことです。
プレストコンクリートとは、コンクリートの最大の弱点・圧縮には強いが引張には弱いということを克服することができまるコンクリートです。

(5)その他の基礎的工事及び準備的な工事
具体的には、地すべり防止工事、地盤改良工事、ボーリンググラウト工事、土留め工事、仮締切り工事、吹付け工事、法面保護工事、道路付属物設置工事、屋外広告物設置工事、捨石工事、外構工事、はつり工事、切断穿孔工事、アンカー工事、あと施工アンカー工事、潜水工事などがあります。

・地盤改良工事…薬液注入工事、ウエルポイント工事等各種の地盤の改良を行う工事の総称です。
・ボウリンググラウト工事…セメント系固化材等のグラウト材を地盤に注入することにより、地盤の浸水性を減少させ、又は地盤の強度を増加させる工事のことです。
・仮締切り工事…ダム、河川、その他治水工事において、水中の掘削部分を鋼矢板などで一時的に完全に締切る仮設工事のことです。
・法面保護工事…法枠の設置等により法面の崩壊を防止する工事のことです。
・道路付属物設置工事…道路標識やガードレールの設置工事などがあります。
・はつり工事…コンクリートやアスファルトを削ったり、切ったりする工事のことです。「はつり」は漢字で「斫り」と書き、「切る」という意味があります。
・アンカー工事…地面と物置をアンカープレートで固定する事により、強風や地震から物置の転倒を防止する工事のことです。

どうですか?多くの工事がこの「とび・土工・コンクリート工事」に含まれています、建設業許可で業種を探す際の参考にして頂ければ嬉しいです🤗!

2.「とび・土工・コンクリート工事」で、他の業種との区別
これだけ多くの工事を含んでいる「とび・土工・コンクリート工事」です、他の業種との区別で迷われることが多いです、「建設業許可事務ガイドライン」では下記のように区別しています。

(1)『石工事』・『タイル・れんが・ブロック工事』との境界・区分は
『とび・土工・コンクリート工事』における「コンクリートブロック据付け工事」は、根固めブロック、消波ブロックの据付け等土木工事において規模の大きいコンクリートブロックの据付けを行う工事やプレキャストコンクリートの柱、梁等の部材の設置工事が該当します。
『石工事』における「コンクリートブロック積み(張り)工事」は、建築物の内外装として擬石等張り貼り付ける工事や法面処理、又は擁護としてコンクリートブロックを積み、又は張り付ける工事が該当します。
『タイル・れんが・ブロック工事』における「コンクリートブロック積み(張り)工事」は、コンクリートブロックにより建築物を建設する工事が該当し、エクステリア工事としてこれを行う場合も含まれます。
(2)『鋼構造物工事』との境界・区分は
『とび・土工・コンクリート工事』における「鉄骨組立工事」は、既に加工された鉄骨を現場で組立てることのみを請け負う工事が該当します。
『鋼構造物工事』における「鉄骨工事」は、鉄骨の製作、加工から組立てまでを一貫して請け負う工事が該当します。
(3)『土木一式工事』との境界・区分は
「プレストレストコンクリート工事」のうち橋梁等の土木工作物を総合的に建設するものは『土木一式工事』に該当します。
上記以外の「プレストレストコンクリート工事」は『とび・土工・コンクリート工事』に該当します。
(4)『左官工事』との境界・区分は
『とび・土工・コンクリート工事』における「吹付け工事」は、「モルタル吹付け工事」及び「種子吹付け工事」を総称したものでものであり、法面処理等のためにモルタル又は種子を吹き付ける工事が該当します。
『左官工事』における「吹付け工事」は、建築物に対するモルタル等の吹付け工事が該当します。
(5)『鋼構造物工事』との境界・区分は
『鋼構造物工事』における「屋外広告工事」は、現場で屋外広告物の製作、加工から設置までを一貫して請け負う工事が該当します。
上記以外が『とび・土工・コンクリート工事』における「屋外広告物設置工事」に該当します。
(6)『防水工事』との境界・区分は
トンネル防水工事等の土木系の防水工事は『とび・土工・コンクリート工事』に該当し、建築系の「防水工事」は『防水工事』に該当します。

3.一般建設業の「とび・土工工事業」で専任技術者になるには…
(1)資格でなるには…
①建設業法(技術検定)、証明は合格証明書です。
・一級建設機械施工管理技士
・二級建設機械施工管理技士
・一級土木施工管理技士
・二級土木施工管理技士(土木・薬液注入)
・一級建築施工管理技士
・二級建築施工管理技士(躯体)
②技術士法(技術士試験)、証明は登録証です。
・建設・総合技術監理(建設)
・建設「鋼構造及びコンクリート」・総合技術監理(建設「鋼構造及びコンクリート」)
・農業「農業農村工学」・総合技術監理(農業「農業農村工学」)
・農業「農業土木」・総合技術監理(農業「農業土木」)
・水産「水産土木」・総合技術監理(水産「水産土木」)
・森林「森林土木」・総合技術監理(森林「森林土木」)
③職業能力開発促進法(能力検定)、証明は合格証書(技能士手帳及び技能士カードではダメです)です。
・型枠施工
・とび・とび工
・コンクリート圧送施工
・ウェルポイント施工
④民間資格、証明は認定証明書、合格証書です。
・地すべり防止工事士+1年の実務経験
・基礎ぐい工事
⑤登録基幹技能者講習、証明は講習の修了証です。
・登録橋梁基幹技能者
・登録コンクリート圧送基幹技能者
・登録トンネル基幹技能者
・登録機械土木基幹技能者
・登録PC基幹技能者
・登録鳶・土工登録基幹技能者
・登録切断穿孔基幹技能者
・登録エクステリア基幹技能者
・登録グラウト基幹技能者
・登録運動施設基幹技能者
・登録基礎工基幹技能者
・登録標識・路面表示基幹技能者
・登録土工基幹技能者

(2)「学歴+実務経験」でなるには…
証明書類は、学歴は卒業証明証の原本提出または卒業証書原本提示+コピーの提出です。実務経験の証明は若干緩和されましたが、証明者がとび・土工工事業の許可を持っているかいないかで違ってきます。証明者がとび・土工工事業の許可を持っている場合は、工事実績を確認する書類(契約書、請求書、注文書等と通帳)の提示が省略されます。

下記の学科を卒業している場合は、高卒であれば5年、大卒・高専卒であれば3年以上の建築工事業の実務経験があれば、一般建設業の専任技術者になることができます。
・土木工学又は建築学に関する学科

(3)実務経験だけでなるには…
「資格や学歴」ない場合は、とび・土工・コンクリート工事の実務経験が10年以上あれば大丈夫です。
実務経験の証明は上記の通りです、実務経験の証明者がとび・土工工事業の許可を受けていれば、工事実績を確認する書類(契約書、請求書、注文書等と通帳)の提示が省略されますが、とび・土工工事業の許可がない方が証明する場合は、工事実績を確認する書類の提出が必要です。

※とび・土工・コンクリート工事の実務経験が10年以上なくても下記の場合は、一般建設業の『とび・土工・コンクリート工事』の専任技術者になることが出来ます。
・土木工事業及びとび・土工工事業に係る建設工事に関し12年以上の実務経験を有する者のうち、とび・土工工事業に係る建設工事に関し8年を超える実務の経験を有する場合。
・とび・土工工事業及び解体工事業に係る建設工事に関し12年以上の実務経験を有する者のうち、とび・土工工事業に係る建設工事に関し8年を超える実務の経験を有する場合。

どうだったですか?「とび・土工・コンクリート工事(とび・土工工事業)」盛りだくさんだったですね、ちょっと重かったですか?
でも建設業の基礎の部分を担っている「とび・土工工事業」かっこいいですよね!

本日は「とび・土工工事業」を見てきました、次回は左官工事業と屋根工事業を見ていきたいと思います、次回も「戸田市の行政書士・まさのブログ!」見てくださいね(*^▽^*)!

本日ご紹介する海のパワースポットは、前回に引続き「千畳敷海岸」でーす、今回は和歌山県白浜町にあります「千畳敷海岸」です、名前の通りの広い岩畳を思わせる大岩盤が4ヘクタールも続いています、壮大ですね(*^▽^*)!

行政書士・まさ行政書士・まさ

ブログをご覧いただき大変ありがとうございます、今回は「建設業許可」のお話をしています、従来とは違い許可全般のお話ではなくて、一つ一つの業種について詳しく深堀していければと思います、皆さんも気になることがあったらコメントください、頑張ってお答えしていきたいと思います。また、皆さんがご存知のこと教えてください、よろしくお願いします。「まさ」は建設業が大好きです、前にも書きましたが、オヤジの影響があるのかもしれません。500万円以上の工事を請負ってしまったからといってもう建設業の許可が取れないなどと思わないでください、解決方法はあります、まさと一緒に解決して建設業の許可を取ろうじゃないですか!そのほか建設業許可のことなどなどで困ったことときは「まさ」に一度お話してみてください、気軽に電話してみてください、自分で言うのも何なんですが、まさは話しやすくて、気さくな行政書士です🤗、一度トライしてみてくださいね、お分かりいただけると思いまーす😅! また、今月一杯「建設業許可」感謝セールを継続中です、「ブログを見た」と言ってご相談・ご依頼頂いた方には、これも建設業の新規許可に限らせていただきますが2割引き(報酬)で対応させていただきます(通常15万円のところを12万円税抜き)。まさのホームページも一度ご覧くださいね!TEL048-242-3158📞、皆さんのご相談・ご依頼お待ちしていまーす🤗